東白川郡医師会

会長挨拶

新時代の地域医療 

東白川郡医師会会長 星 竹敏

平成28年2月より、前会長金澤 寛先生の病気療養専念での理事辞職に伴う形で、その引き継ぎとして新会長を務めることになりました星 竹敏です。

当医師会のここまでの会長職は開業医の先輩諸兄(故大木孝夫先生、中島徹眞先生、石川英男先生、金澤 寛先生)が務めてこられましたが、今回は初めて開業医ではなく、管理職とはいえ、勤務医の私がその大役を引き受けることとなりました。

そこには、冒頭の「新時代」という要素が大きく影響しているかと存じます。
即ち、医師会活動と言っても、長らく「開業医の親睦会」に近い活動が主体であった時代を経て、それが、前会長時代より、医療機関個々ではなく、「地域全体の医療資源を使って住民医療を支える」ことへと医師会活動の意識が変化して参りました時代の流れです。
勿論、日本の将来の医療介護の姿を見据えた2025年「地域包括ケアモデル」を推進するという国策が、ここ数年で大きく前進し始めたことも関係があります。

私自身も副会長として、この「地域医療」、ことに在宅医療介護推進での国、県より公費の支援を受けての活動を、地域自治体担当者、看護師、ケアマネージャーの皆さんを中核としての「在宅医療介護での多職種連携構築事業」という形で、平成24年より行って参りましたので、全体を把握しての活動の重要性と困難性はよく認識しております。

つまり、これからの医師会とは、地域住民の医療介護を総合的に考え、地域自治体との協力で、住民の皆さんの晩年の公平な医療介護を目指す、難しい戦いにおける「戦闘指揮所」の役割を担う位置にあるかと、新会長としては認識しています。但し、全国過疎地域に共通の「医療資源先細り現象」を、この東白川郡も避けて通ることはできませんので、住民の皆様にも、特に「医療介護人材の減少」という事実に目を背けることなく、この地区の医療介護にはできることに限界が生じてしまうことへのご理解をお願いする次第です。

これからの活動の具体的な形としては、前会長も触れられていた「草の根健康講話」を、現在は「看護師出前講座」と言う形で、住民の皆様のところに参りましての対話を継続中ですので、さらにこれを発展させ、多職種の人に参加して貰って、住民の皆様の身近な医療介護問題の解決を容易にして行きたいと考えております。 そして、このような対話を通して、医療介護側、住民側がその考え方を互いに理解し、「双方の納得する水準」での「新時代地域医療」の姿を見出したいと願う次第です。

終わりに、関係者の皆様のご協力無くしては何事も推進できませんので、私、並びに医師会に、ご支援ご協力を今一度、切に願うものであります。

事務局:
福島県東白川郡塙町大字塙
字材木町14番地
老健施設 久慈の郷内

責任者:副会長 星 竹敏

TEL:0247-43-1101
(内110、111)

FAX:0247-43-2520


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